コーヒーのルーツ、エチオピアコーヒーの特徴とその魅力とは?

皆さんは、1日に何回コーヒーを飲みますか?

目覚めの1杯・コーヒーブレイク・食後の口直し・お茶の時間など日常でコーヒーを飲むシーンは多く、私たちの生活の中でコーヒーはもはやなくてはならない存在になっていますよね。

いたるところにコーヒーの自動販売機があって、カフェのテイクアウトやコンビニでも入れたてのおいしいコーヒーが手に入るのはありがたい限りです。

でも、たまには特別なコーヒーを試してみたくなることってありませんか?

今回は、コーヒーの原点とも言えるエチオピアコーヒーについてお話ししたいと思います。

まずは、コーヒーの世界の始まりを見てみましょう。

スペシャルティコーヒーで注目!?

ここ数年のカフェの流行でサードウェーブコーヒーという言葉を聞いたことはありませんか?

ファーストウェーブやセカンドウェーブでは、安価で大量消費されるコーヒーからシアトル系コーヒーチェーンのアレンジコーヒーなどが好まれてきました。

サードウェーブでは1杯ずつドリップするコーヒーの特別感や、浅めの焙煎でコーヒー豆それぞれが持つ本来の香りや風味を味わうコーヒーの楽しみ方が注目を集めています。

浅煎りのコーヒーでは、コーヒー豆それぞれの特徴が分かりやすくなるので、自分好みのコーヒー豆を探す楽しみにもつながりそうですよね。

さらに最近では、新しいコーヒーの流れでスペシャルティコーヒーという言葉を耳にする機会も増えているかもしれません。

スペシャルティコーヒーとは、際立った印象を与える風味・酸味・香りなどコーヒーのおいしさの条件と、生産から消費者の手に届くまでの品質管理の条件を満たす高品質のコーヒーにのみ許される名称です。

実はこのサードウェーブコーヒーやスペシャルティコーヒーとエチオピアには、深いかかわりがあるのです。

エチオピアコーヒーの特徴をもっと知ろう

エチオピアコーヒーを深く知るためには、まずはコーヒーの品種を理解していきましょう。

私たちが毎日食べるお米にもジャポニカ米やインディカ米という原種があり、ジャポニカ米の中でさらに、ササニシキやコシヒカリなどの品種(銘柄)に分かれていきますよね。

コーヒーの世界でも同じように、アラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ種)の大きな2つの原種があり、そこからさらに品種が枝分かれしていく形になっています。

アラビカ種の原産地はエチオピアで、生育する自然条件も限られるうえ霜・乾燥・病害虫などにも弱く収穫量も少ないという短所があるのですが、コーヒーの豊かな香りや風味に優れた高品種が多いため世界中に流通し、私たちがコーヒー専門店や喫茶店などで飲むコーヒー豆の多くにアラビカ種が使われています。

アラビカ種は、ともに最古と呼ばれる2つの品種に大きく分かれます。

コーヒーのルーツとなるコーヒーノキの原生林に生えるエチオピア在来種と、エチオピアからイエメンに渡ったコーヒーノキで、今ではほぼ手に入らない幻のコーヒー豆となったティピカです。

コーヒーノキは栽培される地域で環境に適応するために性質が変化し、コーヒー豆にも香りや風味などの変化が現れます。

その結果、酸味・風味・甘味・コクが優れていると言われるティピカからは、コナやブルーマウンテン、ブラジルコーヒーの元となるブルボンなど数多くの優れた品種に枝分かれし、それぞれの香りや味わいが特徴となり、世界中で愛されているのです。キリマンジャロやブルーマウンテンなどの銘柄は日本でも有名ですよね。

一方エチオピア在来種は、最近でも一躍有名になったゲイシャのような優れた原種が急に現れるなど、商業化されずにまだ残されているコーヒーがあると言われているほど、特別な存在です。

エチオピアコーヒーの味や香りの特徴

では、一体エチオピアコーヒーとはどんなコーヒーなのでしょうか?

すぐにイメージできるならば、かなりコーヒーに通じている人でしょう。

エチオピアコーヒーと聞いてピンと来なくても、別名で『モカ』と言われると独特の酸味を思い浮かべる人は多いと思います。

この呼び名は、かつてイエメンのモカ港からエチオピアコーヒーが出荷されていて、エチオピアコーヒーの独特の風味を愛する人たちからモカの名で親しまれたたことから定着しました。

シダモ・ハラー・イルガチェフェ産に代表されるエチオピアコーヒーは芳醇なワイン、ベリー、スパイスを彷彿させ世界最高の香りを誇ると言われていて、味わいは他のコーヒーよりも苦みが少なく、明るい酸味・控えめなコクと甘さが特徴です。

特にイルガチェフェのコーヒーは、ワインやベリー、花の香りなどにも例えられるほど複雑でユニークな香りを持ち、世界のどんなコーヒーとも違う華やかさで、スペシャルティコーヒーを語るうえでも欠かせないコーヒーと言えるでしょう。

エチオピアコーヒーのおいしい飲み方

最近はスペシャルティコーヒーが注目されてエチオピアコーヒーが飲めるカフェも増えてきていますので、まずは好みの味かどうか、カフェで試してみると良いですね。おすすめは、砂糖を入れないストレートです。

また、もし自宅でエチオピアコーヒーを入れる機会があったら、その際は独特のモカフレーバーを堪能するために、浅煎り~中煎りくらいまでのコーヒー豆を選ぶ、酸味が強くエスプレッソには向かないのでドリップで丁寧に入れる、という2つのポイントを参考にしてみてくださいね。

回数を重ねて、好みの濃さを見つけていくのも楽しいかもしれませんよ。

品質について

では、エチオピアコーヒーはスペシャルティコーヒーの条件でも重要視されている品質についてどのように管理されているのでしょう。

コーヒーなど農産物は同じ系統の品種でも味わいや香りに大きな差が生じやすいものです。しかし、産業としての歴史も古いコーヒー産業には、「統一された世界的な基準」というものがありません。

そこで、コーヒー生産国は自国のコーヒーがどれくらいの品質と価値があるのかが分かるよう一定の基準に沿った独自の格付けを行い、購買者向けに表示しています。

格付け内容は、栽培された土地の標高や豆の大きさ、限られた重量内における欠点豆(焙煎後ピッキングの対象となる風味を落とす原因となる不良品の豆)の数など、さまざまです。

エチオピアが行っているのは、300g中の欠点豆の数による格付けで、日本への輸出に関しては最高ランクのG1(欠点豆3個以下)からG4(欠点豆28個~45個)までの高品質コーヒー豆のみが輸出されていると言われています。

エチオピアコーヒーを購入する場合には、品質のグレードを表すG1やG2といった表示を注意して見ると良いですね。

エチオピアコーヒーのフルーティーな香りを楽しもう

現在流通しているモカコーヒーのうち、エチオピア産が約95%を占めています。

お店で飲むモカはエチオピアコーヒーの可能性がとても高いと思われますので、注文する際に尋ねてみるのも良いかもしれませんね。

お店の人はプロなので、コーヒーの産地や風味の違いやおいしい飲み方などを教えてもらえることもありますよ。

また、自家焙煎のお店なら、豆を挽いてドリップしている段階からフルーティーな香りを楽しめるでしょう。

カフェまたは自宅で、1杯ずつドリップするコーヒーの特別感と世界最高の香りを楽しんでみてください。