ハンドドリップでコーヒーを美味しく入れるコツ

自宅でも手軽に本格コーヒーを楽しめるハンドドリップは、入れ方次第で味が変わります。自分の好みに合わせて味を調整できる点が大きな魅力。器具の手入れも簡単なので、コーヒー初心者の方に特におすすめな抽出方法です。
今回は、そのハンドドリップについて、必要な器具や入れ方、美味しく入れるポイントをご紹介します。

目次

  1. ハンドドリップとは
     ①フィルターの種類
  2. 準備
     ①器具を揃える
     ②使用するコーヒー粉と使用量
  3. 入れ方
  4. 美味しく入れるコツ
  5. まとめ

■ハンドドリップとは

ドリップ式とも呼ばれるハンドドリップは、ペーパーフィルターやネルフィルターなどを用いて、コーヒー粉にお湯を注いで透過させる抽出方法です。お湯がコーヒー粉を通過してコーヒー液を抽出するため、よりクリアな味わいとなります。さらに注ぎスピードや、お湯の温度を調整して味の違いを愉しむことができます。 ハンドドリップはコーヒーの味わいに影響する要素が多くあり、多少技術が必要ではありますが、難しくはないため、初心者でも手軽に挑戦できる抽出方法です。

①3種類のフィルター

ハンドドリップに用いるフィルターの素材は、次の3種類です。

  • ペーパーフィルター
  • ネルフィルター(布フィルター)
  • 金属フィルター(ステンレスフィルター、メタルフィルター)

フィルターごとの特徴があるので、詳しく見ていきましょう。

・ペーパーフィルター
ペーパーフィルターは一番手に入りやすく、定番なフィルターなため、初心者でも手軽に挑戦できます。コーヒーオイルがペーパーフィルターに吸収されるため、クリアでスッキリした味を楽しめるのが特徴。また、抽出後はペーパーフィルター自体とコーヒーカスを一緒に捨てられるので、衛生的に扱いやすいというメリットがあります。

・ネルフィルター(布フィルター)
ネルフィルターは、ペーパーフィルターよりコーヒーオイルが多く抽出されるため、まろやかで滑らかな口当たりになるのが特徴。コーヒーにこだわりのある方向けのフィルターと言われています。

・金属フィルター(ステンレスフィルター、メタルフィルター)
金属フィルターは、コーヒーオイルが抽出されるため、コーヒー豆の味がよりダイレクトに伝わるのが特徴。また、ペーパーフィルターより値段は高いですが、しっかり洗うと衛生的に長く使えるというメリットがあります。

■入れるための準備

①器具を揃える

まず、おいしいコーヒーを入れるために不可欠な器具をチェックしていきましょう。ハンドドリップに使用するフィルターは3種類ありますが、今回は一番手に入りやすいペーパーフィルターを使用し、ペーパードリップを中心にご紹介いたします。

【準備するもの】

  • ドリッパー
  • コーヒーサーバー
  • ペーパーフィルター
  • ケトル(コーヒーポット)
  • スケール
  • メジャースプーン
  • カップ(&ソーサー)
  • 好みのコーヒー(コーヒー豆の場合、コーヒーミルも必要)

※お湯の注ぎ量を調整しやすいため、細口のケトルがおすすめ。
※おいしいコーヒーを入れるため、重量と時間を同時に計れるスケールが必要。

②使うコーヒーとその使用量

コーヒー1杯分(約120cc)あたり10~12gのコーヒー粉が適量ですが、お好みにより調整も可能です。コーヒー豆の種類と焙煎度は自分の好みで選びましょう。使う器具によって適した挽き目があり、ペーパードリップの場合は、中挽きから中細挽きが適しているとされています。コーヒーミルをお持ちでない場合、コーヒー豆を購入するお店で挽いて粉にしてもらいましょう。

中挽きから中細挽きのコーヒー粉がおすすめです。

■入れ方

お店やバリスタによって抽出比率はそれぞれ違いますが、今回はHARIOがおすすめする入れ方をご紹介します。

1.必要な器具を準備して、お湯を沸かす

ケトルに必要な水量を入れ、沸かします(140ml×人数)。ドリッパー、サーバー、カップなどの器具を温めるので、ちょっと多めの湯量がおすすめ。

2.ペーパーフィルターをセットする

ペーパーフィルターのチャック部を山折りして、ドリッパーにぴったりセットします。

3.お湯通し

ドリッパーをサーバーに載せ、ペーパーフィルターが湿るまでお湯をかけます。(ペーパーフィルターの匂いを落とし、器具を温めるためです。) また、できたコーヒーが冷めるのを防ぐため、カップにもお湯を注いで温めておきましょう。

4.フィルターにコーヒー粉を入れる

お湯通ししたお湯を捨てて、杯数分のコーヒー粉をフィルターに入れます。均一に抽出するため、ドリッパーを軽くゆすって粉を平らにします。

5.蒸らし

コーヒーの成分をしっかり引き出すため、蒸らしを行います。 コーヒー粉の2倍のお湯を、粉の中心から全体が湿る程度にゆっくり注ぎ、30秒蒸らします。(コーヒー粉10gの場合はお湯 20cc)

6.お湯を注いで抽出

残ったお湯を3回に分けて注ぎます。(1回の湯量は粉量の4倍)(コーヒー粉10gの場合はお湯 40cc) お湯を注ぐ際は、コーヒー粉の中心にうず状に注ぎ、お湯がペーパーフィルターにかからないように注いでください。
抽出時間を長くすると渋くて苦くなりますので、3分以内での抽出がおすすめです。

7.温めたカップに注ぐ

注いだお湯が落ちきったらカップに注いで出来上がりです。

■おいしく入れるコツ

ハンドドリップは、味に影響する要素が多くあり、こだわればこだわるほど奥が深いもの。お店の味に負けないコーヒーを入れるための、知っておきたいポイントを5つご紹介します。

・お湯の温度
コーヒーを入れるための理想的なお湯の温度は92~96℃。コーヒーの成分は、高い温度で濃く抽出され、苦味も強くなります。低い温度のお湯で淹れると、抽出が不十分になり、薄い味になります。
おいしいコーヒーを入れるには、この温度設定が重要です。HARIOのおすすめの温度は93℃。何度にするべきか迷う方はぜひ93℃で試してみてください。

・豆の挽き目
コーヒーは、お湯とコーヒー粉の接触で抽出される仕組みのため、粉の粒度が味に影響します。
抽出器具によっておすすめの挽き目が違うため、器具に合っていない挽き目でコーヒーを抽出すると、コーヒーが充分に抽出されず、薄い味になったり、逆にコーヒーが抽出されすぎて、濃く苦味が強くなったりすることがあります。
使用する器具に合わせてコーヒー粉の粗さを決めましょう。

・水の種類
水は、ミネラル分の含有量によって『軟水』と『硬水』に分けられます。
硬水は、ミネラル分の含有量が高いので、硬水で入れたコーヒーは、苦味が際立って、酸味が味わいにくいです。
軟水は、まろやかで飲みやすい口当たりなので、コーヒーへの影響が少なく、酸味が際立ち、コーヒーの特徴が出やすくなります。
同じコーヒー豆で、抽出する水だけを変えて、硬水と軟水のどちらが自分の好みなのかを試してみましょう。

・お湯の注ぎ方
コーヒーの味を決める大切なポイント。
ドリップコーヒーの味は、ケトルから出るお湯の量によって変わります。
お湯の流れを太くすると、コーヒーが一気に抽出されスッキリした味になります。一方、細くするとゆっくり抽出され、より深く濃い味になります。
ペーパーにお湯がかかると雑味が出てしまうので、ペーパーにかからないように、ゆっくり、小さな『の』の字を書くようにお湯を入れるように注意しましょう。

・蒸らし
コーヒーに含まれるガスを放出するために、蒸らしを行います。
ガスを放出すると、コーヒーとお湯がなじみやすく、コーヒーの成分も引き出しやすくなります。

■最後に

コーヒーを淹れるすべての工程を手作業で抽出するハンドドリップは、少しの加減でコーヒーの味に影響が出てしまいますが、それこそがハンドドリップの魅力の一つです。
ドリッパーとフィルターを準備して、自宅でおいしいコーヒーを入れてみてはいかがでしょうか?

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