アイスコーヒーを美味しく入れたい!どうやって作る?作り方とポイントを解説

アイスコーヒーを美味しく入れたい!どうやって作る?作り方とポイントを解説

夏になるとおいしいアイスコーヒーですが、そのルーツははっきりしていません。

一般的には、1840年頃にフランス人が当時の植民地のアルジェリアで、コーヒーに氷を入れて飲んだのが始まりではないかと言われています。

日本では、大正時代にコーヒーを瓶に詰めて、井戸水もしくは氷に漬けて冷やしたものを飲み始めたことが文献に残っています。

そのため、この冷やし方のアイスコーヒー発祥の地は日本ではないか、とも言われています。

この記事では、そんなアイスコーヒーをおいしく入れる方法を紹介します。

アイスコーヒーのおいしい入れ方

アイスコーヒーの入れ方には、大きく分けてお湯出しと水出しの2つの方法があります。

お湯出し
お湯出しは、お湯で入れたコーヒーに氷を入れて冷やす方法で、急冷式、日本式とも呼ばれています。

一般的には急冷式のアイスコーヒーはこの方法で作られていますが、中にはドリップ式で入れたコーヒーをサーバーごと、氷を張ったボウルに入れる方法もあります。

いつもより濃く入れたコーヒーに氷を入れるだけなので、早く作ることができますよ。

水出し
水出しは、文字通りコーヒーを水で抽出する方法で、ダッチコーヒー、コールドブリューコーヒーとも呼ばれます。

17世紀初頭に、インドネシアに住んでいたオランダ人が、インドネシアのコーヒーの苦味やエグ味を少なくする方法として考え出したのが始まりだと言われています。

作り方は簡単で、水出し用のポットやパックに入れたコーヒーの粉を水に漬けて8時間ほど放置するだけ。

甘味や苦味がやわらかくまろやかなおいしいアイスコーヒーができます。

アイスコーヒーのおいしい入れ方

抽出のポイント

おいしいアイスコーヒーを入れるためには、いくつかのポイントがあります。

豆の挽き具合と焙煎深度
コーヒーは、同じ豆を使用するとアイスの方が酸味が強くコクが少なくなります。

そのため、アイスコーヒーを入れる時は、フレンチローストやイタリアンローストなどの深煎りの豆を、中細挽きから中挽きで挽いたものがおすすめです。

豆の量
アイスコーヒーを入れる時の豆の量は、いつもより多く使用します。

とくに急冷式で氷を入れる場合は、氷で薄まってちょうどいいように、いつもより多くの豆を使用してください。

目安はアイスコーヒー150mlに対して豆20~25gです。

お湯の量
お湯の量は正確に守りましょう。入れる予定の量まで抽出したら、ただちにドリッパーを外してください。

余分に抽出すると、エグみや雑味が出てしまいます。

水は軟水がおすすめ
コーヒーの98%以上は水で作られているので、水選びが大切です。

水には硬水と軟水の2つの種類があります。硬水にはミネラル分が多く含まれており、コーヒーの味に影響を与えてしまうので、ミネラル分が少ない軟水がおすすめ。

ミネラルウォーターが無難ですが、日本は住んでいる地域によって水道の成分が違っています。

日本の水はほとんどが軟水なので、雑味が少なくおいしい水道水が飲める地域では、水道水を使用してもおいしいアイスコーヒーを入れることができます。

作ったアイスコーヒーの賞味期限

夏場は喉も良く渇くので、アイスコーヒーを作り置きして飲みたい時にすぐに飲めると便利ですよね。

賞味期限とは飲めなくなる期限ではなく、おいしく飲める期限のことで、アイスコーヒーの賞味期限は使用した道具によっても変わります。

ドリップ式でも金属のフィルターやフレンチプレスなどの器具に金属が使われている場合は、微粉がコーヒーに入り時間の経過と共に抽出しすぎるため、1日程度しか持ちません。

その他の作り方をしたアイスコーヒーの場合は、賞味期限は約2日です。ただし、この賞味期限は正しい保存方法で保管した場合の期間ですし、コーヒーの味わいは時間と共に変化するため、日を跨いだ作り置きはせずに1日で飲み切る分量を作るようにしましょう。

アイスコーヒーの正しい保管方法

残ったアイスコーヒーや多めに作ったアイスコーヒーは、酸化を避けて保管します。

酸化とは、食物が空気や熱に触れて化学反応を起こすこと。コーヒーはとくに酸化に弱く、酸化するとコーヒーの命とも言える香りがどんどん抜けていってしまいます。

そのため、コーヒーを保管する場合は酸化しにくいよう密閉容器に入れ、冷蔵庫で保管してください。

また、密閉容器の中の酸素とも化合してしまうので、密閉容器を選ぶ際には、容器の中の空気ができるだけ少ないものを選びましょう。

たくさん作りたい時は水出しコーヒー

急冷式でアイスコーヒーをたくさん作ろうとすると、コーヒーの粉の量も多く必要になります。

ですが、コーヒーは長時間お湯に触れているとどんどん抽出されてしまい、雑味の原因となります。

また、豆の量や蒸らす時間なども細かく調整しないといけません。

そのため、アイスコーヒーを1度にたくさん作る場合は、水出しコーヒーがおすすめです。

水出しコーヒーは、レシピに書いてある通りに豆を測り、水に投入するだけでおいしいアイスコーヒーを作ることができます。

抽出のポイント

おいしいアイスコーヒーで夏を乗り切ろう!

コーヒーにはカフェインやポリフェノールが含まれているため、集中力を高めたり、抗酸化作用で身体に悪影響を与える活性酸素を除去したりする働きがあります。

さらに、アイスコーヒーには体温が上昇するのを抑える働きもあるので、夏バテ防止効果もある、と言われています。

おいしいアイスコーヒーを飲んで、疲れた日や暑い夏の日を上手に乗り切りましょう!

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コーヒーステーション編集者
自分ではなかなか難しいコーヒー選びをサポートすること。コーヒー器具の開発、販売を手がける株式会社ハリオ商事自ら、コーヒーの淹れ方やコーヒー豆の選び方などを発信しています。

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